日時 平成30年10月19日(金)18:30から
 会場  レオプラザホテル
 講師/演題  小澤竹俊先生(エンドオブライフ・ケア協会 理事、めぐみ在宅クリニック 院長)
「人生の最後まで過ごせる社会を目指して~死を前にした人にあなたは何ができますか?」
 参加者  医療介護従事者:354名
職種内訳:医師23名、薬剤師2名、看護師147名、ケアマネジャー42名、医療ソーシャルワーカー13名、リハビリ(PT、OT、ST)32名、社会福祉士10名、介護職34名、保健師14名、事務職17名、その他20名
  超高齢社会の到来に対し、医療や介護現場で奮闘されている方々に在宅医療におけるエンドオブライフ・ケアやアドバンス・ケア・プランニング(ACP)等についてお話をいただきました。
小澤先生のホスピス・緩和ケアに従事されていたご経験から、やがてお迎えが来る人とその家族の支援するためには、痛みを和らげる技術や、人生の最期に立ち会う方法だけではなく、”苦しむ人への援助やその課題”についての関わりを、音楽やDVD・1対1のロールプレイングをまじえながら、笑・涙・感動のご講演でした。
「現場は決してきれい事だけではありません。どれほど願っても力になれない場面があり、自分の弱さ・無力さを認めた上で、なお自分自身を自己肯定する力が求められます。関わる私たちも、自らの苦しみから学びます。苦しみの中から見えてくる支えは、今まで出会いお別れしてきた多くの患者さんやその家族の存在、医師としてご指導いただいた多くの先輩、ともに働いているスタッフ、家族、人を越えた存在への畏敬の念であったりします。そのような支えに気づくことによって、力になれない弱い自らでありながらも“そこにいて良い”との確かな力を得て、現場から逃げずにこの仕事を続けることができるのです。」と先生はおっしゃられます。
「誰かの支えになろうとする人こそ、一番、支えを必要としている」先生の座右の銘です。